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無料スパイラルの落とし穴

夏本番の暑さがやってきました。

もうすぐ夏休みも始まり、どこかに出掛けられている方も多いのではないでしょうか。

 

さて、本日のテーマは「拡張と戦略の整理」という点で考えてみたいと思います。

一応、普段はWebや店舗運営のコンサルタントというものを仕事にしていますので、ネット戦略も含めて少し専門的な見解もネタにしてみたいと思います。

 

ネット戦略で有効な手法

このネット戦略とは、どのようなモノを思い浮かべる事が出来ますか。

自分のホームページ、そして自分で運営できるブログ、SNSなどがあるでしょう。

その他にも広告目的としたアドセンスやポータルサイトへの登録、検索エンジンへの対策など。

様々な事を試しておられる方もおられると思います。

「数撃ちゃ当たる」という戦略もありなのかと言えば、それも一理あると思います。

そして今は無料サービスがたくさんありますので、無料戦略も一つの方法と言えます。

 

「無料なら数多くを試せるし、どこかでヒットするだろう」

極論ですが、こういう考えはどうでしょうか。

極端に言えば、ホームページ、ショップサイト、ブログ、SNS、ポータルサイト登録・・全て無料で出来ない事もありません。

コストをかけずに売上を上げれば、一番理想という意見もあるのは事実です。

私はいろいろな所で戦略会議をしてきましたが、大きくなる所は少し違います。

かけるべき所にはコストを注入しますし、省く所はしっかり省いていきます。

 

コスト戦略で次の一手を探る

「無料で出来る事は、無料以上の事はできない」

これは私がいつもクライアント様に言っている事ですが、全てがそうだとは言いません。

例えば無料のブログサービスを使って、無料の企画をすると、無料に付いてくるお客様が集まります。

しかしそれ以上の事は期待しにくいという場合が多いものです。

 

これを「無料スパイラル」と呼んでいます。

有料には無料以上のサービスがあり、メリットも多く存在します。

ですから、無料サービスの利用や無料企画をするには理由が必要になってくるということになります。

有料コンテンツ、有料サービスをお客様に提供するために、無料というキーワードを使うと効果が上がります。

無料段階で引き返すお客様は、有料のメリットを感じられない方々です。

その方にはどこまで攻めても成果は上がりません。(時間の無駄です)

有料のメリットを感じていただけるお客様に、期待感を持っていただくための無料である必要があります。

 

無料から有料への移行

ハンドメイド品の販売等で無料登録できるサイトも多くあります。(販売手数料等はかかるでしょうけど・・)

すなわち結果が出るまでは「完全無料参加」が可能になるわけです。

これでは運営側には利益はありません。

しかしなぜ上記のような出品無料制度を用意しているのか。

それはこれらの方が「存在」を広めて下さるから、そしてスポンサーなどの広告媒体が付くからです。

利用者さんが口コミという営業をしていただく代わりに、無料出品にしているのです。

決して全て無料で「はい、どうぞ」と言っている訳ではありません。

 

さらにそこでもう一歩先のサービスを利用したいと思う方は有料に切り替えます。

そこで無料会員さんと有料会員さんにはかなりのサービスの質に違いが出るでしょう。

ハンドメイド関連だけでなく、飲食業界にも多いグルメサイトなどもその一つと言えます。

「無料は有料に繋げるために利用し、サービス媒体はその先へ利用させる」

私がいつも進言させていただいている有料サービスへの移行です。

お客様は無料を求める人だけでなく、有料の上質なサービスを求める方もおられます。

どちらのタイプの方をターゲットにしていけば成長するか。

そのために何を用意し、どのようにお客様に還元できるかを考えれば、仕事としてやっていく道筋は見えてくるでしょう。

これが趣味のハンドメイドと、商売のハンドメイドの違いです。

 

ギャラリー喫茶の店舗では、商品販売以外に制作の楽しみを体験するサービスもあります。

お安くしていますが、もちろん有料ですよ。

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商品はネットショップでもお買い求めいただけます。

http://www.conifar.com/shop/

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